自衛官がお金を借りに行くと審査がスルスル通る。
自衛官には1/2を超えてもまだ貸付をしていた。
今と違って貸金業法の総量規制で年収の1/3が上限なんてことはなかった。
というのも月給は間違いなく入るわけだし、2年以上勤めればその時点から退職金が出る。それでいて一般社会とは隔離された世間知らずの人間たちだ。
サラ金もそれを知っているからこそ湯水のように貸付をしてくる。
そして自衛隊側も実はそれを知っている。
なにせ防衛白書によると隊員の自殺理由ナンバー1が「借財によるもの」、となっていたから(当時)である。
だからか、自衛官は基本的には保険証を持てないようになっている。
病院は隊内にあるので、通常であれば必要がない。
そこは「携帯を借りに行くので」などの嘘をつき医務室から保険証を借りていく。そうして借金を重ねていった。